とんねるずの石橋貴明さん。
過去にハリウッド映画『メジャーリーグ2』に出演したことがあります。どのように選ばれたのでしょうか。
この記事では、石橋さんが『メジャーリーグ2』に選ばれた要因と撮影秘話をかいています。
さっそく見ていきます。
メジャーリーグ2で石橋貴明が選ばれた4つの要因

石橋貴明さんがハリウッド映画「メジャーリーグ2」に選ばれた4つの要因は、次の通りです。
- 所属していたレコード会社にオファー
- 体格を監督が気に入った
- 日本市場で絶大な人気だった
- 西武の入団テストで一次通過
それぞれ見ていきます。
①所属していたレコード会社にオファー
石橋さんに『メジャーリーグ2』の出演オファーがあったのは、当時契約していたレコード会社経由だったそうです。(↑クリックすると該当箇所にジャンプ)
YouTube番組「貴ちゃんねるず」にレッドソックスの吉田正尚選手が出演したときに明かされています。(↓2023年2月10日)
野球映画ということで市場的に日本は大きいため、「野球ができて有名な日本人はいないか」とレコード会社のポニー・キャニオンに話が来た。当時多忙を極めていたが、同社と契約していた石橋に白羽の矢が立ったという。
石橋さんがポニーキャニオンからリリースした曲には、『情けねえ(1991年)』『ガラガラヘビがやってくる(1992年)』が有名です。
『メジャーリーグ2』は、吹き替え版VHS(ビデオテープ)の販売元がポニーキャニオンという関係でオファーがあったと考えられます。
石橋さんが『メジャーリーグ2』に選ばれた要因1つめ、石橋さんの契約レコード会社が『メジャーリーグ2』の販売元だったです。
②体格を監督が気に入った

石橋さんは『メジャーリーグ2』の監督に、182cmの長身を気に入られたと語っています。(↑メジャーリーグ2の監督デヴィッド・S・ウォード)
これは、文藝春秋が刊行するNumberの記事で明かされています。(↓2022年10月13日 )
なお、この前年に公開された映画『メジャーリーグ2』で石橋は、東京ジャイアンツからきた助っ人外野手タカ・タナカ役でハリウッドデビューを飾っている。野球のできる日本人俳優を探していた監督から身長182cmの長身を気に入られ
引用元:「彼女いない歴〇年」“残念”な流行語が生まれた日…恋人なし男女のお見合いパーティーで視聴率21%、とんねるずの早すぎたリアリティショー
石橋さんが、メジャーリーガーとしての体格を備えていたことが出演につながったということですね。
石橋さんが『メジャーリーグ2』に選ばれた要因2つめ、182cmの身長を監督が気に入ったでした。
③日本市場で絶大な人気だった
『メジャーリーグ2』制作サイドは映画公開にあたって、日本市場を狙っていたのではないでしょうか?
当時も石橋さんは、日本で人気がありました。(↑写真左:とんねるずの生でダラダラいかせて!! 右:ねるとん紅鯨団)
映画が撮影されたのは、1993年の秋だったと石橋さんは明かしています。(↓2021年11月20日)
僕はタカ・タナカとして、大谷翔平でさえも達成していないことを成し遂げてるんです。(中略) 冗談はともかく、あの映画の撮影は1993年のシーズン終了後に行われたので、かれこれ30年近く前になっちゃった。
石橋さんが1993年当時に出演していたテレビは、以下の冠番組などで多忙をきわめていました。
- 「とんねるずのみなさんのおかげです」(フジテレビ)
- 「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」(日本テレビ)
- 「ねるとん紅鯨団」(フジテレビ系列)
石橋さんが『メジャーリーグ2』に選ばれた要因3つめ、日本市場で絶大な人気だったでした。
最後、4つめです。
④西武の入団テストで一次通過

石橋さんは、西武ライオンズの入団テストの一次選考に通過した経験も要因ではないでしょうか。
これは、ラジオ番組『石橋貴明のGATE7』(TBS)の放送で語られています。(↓2021年4月11日)
帝京の野球部だった石橋は「西武ライオンズ、1979年ですか。僕は西武ライオンズの新人テストを受けて」と18歳でプロテストを受験した秘話を明かした。(中略) 僕は一次テストを受かって、二次テストでそこで8人ぐらいで投げて。
石橋さんは、帝京高校の野球部の監督に内緒で入団テストをうけたんだそうです。
結果、入団テストには合格できず野球選手の夢をあきらめたと振り返っています。
制作側からのオファー条件「野球ができて有名な日本人はいないか」に、見事マッチしたわけですね。
ところで、石橋さんが『メジャーリーグ2』で演じた、タカ・タナカとはどんな役だったのでしょうか?
メジャーリーグ2で石橋貴明演じたタカ・タナカとは?

石橋貴明さんが演じたキャラクター「タカ・タナカ」とは、映画『メジャーリーグ』にでてくる弱小球団クリーブランド・インディアンスに加入した助っ人日本人選手です。
「タカ・タナカ」のキャラクターをみていきます。
頭でバットを折るカミカゼ野球
石橋貴明さんは、東京ジャイアンツ(架空のチーム)から加入した外野手を演じました。(↑実際の出演シーン)
タカ・タナカは、カミカゼプレイを連発する型破りな日本人選手として登場します。
例えば、三振してバットを頭で折る、ホームランぎりぎりのフライをフェンスに体当たりしてキャッチしたりと根性プレーで活躍します。
他にも石橋さんが、作中でとったポーズをメジャーリーガーがマネするほどの反響がありました。
MLB選手がマネするキンタ〇ポーズ
石橋さんが演じるタカ・タナカがとっているポーズは、ふがいないプレーをしたときのジェスチャーです。(↑実際の写真左)
意味は、「根性見せろ、キンタ〇ついてんのか!」を示すジェスチャーとして描かれています。
実際、現役MLB選手が石橋さんのジェスチャーをまねしています。(↑タカ・タナカの真似するフィリーズの選手の写真右)
石橋さんが演じた、タカ・タナカは好評で続編の『メジャーリーグ3』でも出演しています。
メジャーリーグ3にも出演

「メジャーリーグ3」でも石橋さんは同じ役、タカ・タナカで出演しています。(↑実際の写真)
3作目では野球選手を引退後、ミニゴルフ場の経営をしていたところ、旧友の主人公に誘われて現役復帰するという役でした。
今度はメジャー球団ではなく、マイナーリーグ(3A)のチームの助っ人外国人を演じました。
石橋さんが演じた、タカ・タナカは反響が大きく30年前の作品にもかかわらず未だに人気があります。
メジャーリーグ2出演後の石橋貴明への反響

『メジャーリーグ2』出演後、石橋貴明さんは思いがけない形で国内外から反響がありました。
例えば、以下のものです。
- アーロン・ジャッジからファンと告白
- マイク・トラウトから写真のリクエスト
- ハリウッド俳優組合に加入
それぞれ見ていきます。
①アーロン・ジャッジからファンと告白

メジャーリーガーのアーロン・ジャッジ選手からタカ・タナカのファンだったと伝えられています。
これは『石橋貴明 お礼参り THE WORLD 4週ぶち抜きSP』(ABEMA)で語られています。(↓2023年6月27日)
石橋が出演した映画『メジャーリーグ2』の大ファンであるジャッジ選手は、昨年「会えるのを楽しみにしている」と石橋にメッセージを送っていた。
ニューヨークヤンキースで活躍するジャッジ選手が生まれたのは1992年です。メジャーリーグ2が公開されたのは、1994年です。
公開後も、MLB選手が『メジャーリーグ2』をみて育っていることから反響が大きいことが伝わってきますね。
他にもタカ・タナカをみて育った選手がいます。
②マイク・トラウトから写真のリクエスト

タカ・タナカをみて育った人物、それはマイク・トラウト選手です。
これは、石橋さんが出演する番組『MLB石橋貴明スタジアム』(ABEMA)で語られています。(↓2022年7月30日放送)
そして、現役最高のメジャーリーガーにして、12年総額4億2650万ドル(約560億円)のマイク・トラウト選手にも遭遇。(中略) 視聴者からは「貴さんスゴすぎる!」「タカ・タナカの知名度すごい!」と称賛の声が上がった。
2022年の4年前にも一度、石橋さんは会っているそうなのですが、マイク選手から写真をリクエストされる人気ぶり。
『メジャーリーグ2』のタカ・タナカが、MLB現役選手まで反響があったのは間違いありません。
石橋さんが『メジャーリーグ2』出演後、反響が大きかったできごと最後です。
③ハリウッド俳優組合に加入

石橋さんは『メジャーリーグ』への出演で、スクリーン・アクターズ・ギルド(ハリウッド俳優の労働組合)に加入していると明かしました。(↑写真は石橋貴明ハリウッド3作目)
これは一般的に、入ることが難しい組合といわれています。
石橋さんは「ラッキーだったのは、これ1本(メジャーリーグ2)出て、もう1本出たときに、2本出たっていうことで僕組合員になれたんです」と語っています。
また、この出演のあとは『悪魔たち、天使たち』(1995年公開)という作品にも出演しています。
3作品も出演していることから、反響があったのは間違いないですね。
最後に、石橋さんの『メジャーリーグ2』撮影エピソードを紹介して締めくくりたいと思います。
石橋貴明の映画『メジャーリーグ2』撮影エピソード4選

石橋さんがの『メジャーリーグ2』での撮影エピソードは、以下のとおりです。
- 多忙のため1週間で撮影
- 野茂英雄の背番号はタカタナカと同じ
- バットを折るシーンで監督が激怒
- 役者とスタッフが同じ待遇
これは、石橋さんが出演したテレビ番組『人生最高レストラン(TBS)』で語られています。(↑2023年4月15日放送)
それぞれ見ていきます。
①多忙のため1週間で撮影

石橋さんは、当時多忙をきわめていたため撮影期間が1週間しかなかったと明かしています。(↑撮影現場の球場)
当時の撮影について、石橋は「当時、物凄い忙しい時だから1週間だけしか時間がない。(米国に)1週間だけ行って、俺のシーンだけ撮ったの」と回顧。
撮影は、オリオールズの本拠地カムデンヤード球場で行われたそうです。
②野茂英雄の背番号はタカタナカと同じ

野茂英雄さんはドジャースの背番号を、石橋さんが演じるタカ・タナカの背番号「16」から選んだと明かしています。
『メジャーリーグ2』が公開されたのは、1994年でした。野茂英雄さんが、ドジャースに入団したのは1995年です。
野茂さんがメジャー挑戦は無謀と言われていた時代に、石橋さんはある番組で壮行会をひらくなど応援しつづけました。
具体的には、野茂さんを人間大砲にして送り出すという盛り上げ方をしていたのです。
石橋さんは映画での出演ではありますが、その一年前にメジャーリーグデビューした気持ちなのかもしれませんね。
③バットを折るシーンで監督が激怒

石橋さんは、『メジャーリーグ2』の撮影で、バットを折るシーンで監督が激怒したと語っています。
どうやら、道具係の用意したバットが硬くてちゃんと折れなかったようです。
空振りをして、頭でバットを折るシーンが印象的だが、「(そのシーンは台本に)ありましたけど、何本目かで折れなかったんですよ」と回顧。すっごい大人しい監督が持ち道具さんに“何やってるんだ!”って(怒ってた)。“何やってるんだお前、ケガさせたらどうすんだ、タカに。次、ちゃんとやれるのか!”って。持ち道具さんがおじいちゃんで“Yes sir!”って。3回泣きそうに(言ってた)」と再現し、笑わせた。
ハリウッドの映画俳優組合(ユニオン)は厳しく、役者にけがさせると罰金になるため監督は怒ったと振り返っていました。
以上、バットを折るシーンで監督が激怒したエピソードでした。
④役者とスタッフが同じ待遇

石橋さんは撮影の裏話として、「すごかったのはメシですよね!」と語っています。
「すごかったのはメシですよね!」とニッコリ。石橋や主演のチャーリー・シーン(54)、カメラマンからエキストラまで同じ食事をとっていたそうで、「全部キッチンカーで料理して温かくて。テーブルにはテーブルクロスが敷いてあって、プラスチックじゃなくて絶対シルバー(の食器)。
日本だと役者が優遇されて、スタッフ(裏方)は粗末みたいな話をよく聞きます。
ハリウッドでは、役者と制作スタッフが平等というスタイルが一般的なのかもしれませんね。
まとめです。
まとめ
『メジャーリーグ2』に石橋貴明が選ばれた要因は、以下の4つ。
- 所属していたレコード会社にオファー
- 体格を監督が気に入った
- 日本市場で絶大な人気だった
- 西武の入団テストで一次通過
石橋貴明が明かした『メジャーリーグ2』撮影秘話は、以下の4つ。
- 多忙のため1週間で撮影
- 野茂英雄の背番号はタカタナカと同じ
- バットを折るシーンで監督が激怒
- 役者とスタッフが同じ待遇
以上です。ありがとうございました。
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